障がいという運命を背負った本人の利益、それを支える家族の利益、そしてそれが社会に対してもたらす利益。
これが私が考える福祉の原理原則です。
私には重度の知的障がいのある義弟がいます。今でこそ放課後等デイサービスや生活介護、就労支援といった事業が地域に根付き障がい者を取り巻く環境は前進したように思います。ただ現状はまだまだその場凌ぎのようなものです。
本人、そして保護者様が抱えるストレスは現状の日中支援の福祉サービスは一時的なもの、根本の解決には至っていません。
障害という運命を背負った本人とそれを共に背負う家族の根本は保護者様なきその後の人生です。
私はこれまで1000人以上の保護者様と関わらせていただく中で必ずこのキーワードにぶつかってきました。
その度に、「そりゃそうだよな…」と。私もそうだからです。
弟の生活をフォローし続ける事は簡単な事ではないですができると思います。そうしたい私がいるのも事実です。
ただ本人「弟」は本当にそう思っているのか?弟は重度の知的障害があり喋る事はできません。だから「弟」が私に人生をフォローして欲しいと思っているかどうか、本当のところはわかりません。ただ、弟は人が本当に好きですし、笑顔が沢山です。
なので漠然とですが弟に沢山の仲間を作ってあげたい、沢山の人と関わりを持ってもらいたいと思っています。
そこに福祉制度をどう絡めていくか。その答えは障がい者共同生活援助「グループホーム」です。御存知の方も沢山いらっしゃるかとは思います。現状のグループホームは需要と供給が成立していません。圧倒的に数自体が足りていないのです。
日中の福祉サービスはこれだけ増えているのになぜ…増えない…
答えは簡単です、現状のシステムにまだまだ課題が残されているのと、夜間を伴う24時間の支援体制は他のサービスに比べて安全性の確保とスタッフの教育、確保といった部分でのリスクが高いのです。
ただ、この問題にリスクを取ってでも前に進む価値が必ずあると私は信じています。
弟が沢山の仲間とそして支援者と共に生活をして沢山の笑顔を見せてくれる。
それこそが、弟「本人」にとって、そして私「家族」にとって、ホームで働く支援者「社会」にとっての利益なのではないかと信じています。プレミアムグループとして本当に難しい課題で超えなければいけないハードルは沢山ありますが私はリスクを取って前に進んでみようと思います。最高の仲間と最高の人生を。そんな福祉をプレミアムグループは創造していきます。
驕る事なかれ、感謝の意を魂込めて。
私たちはこのマインドを持ち続ける事をお約束します。